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公立保育士採用試験についてのQ&A

公立保育士採用試験についてのQ&A

保育士さんたちからの質問シリーズ第1弾

今回は主に保育学生さんからの問い合わせが多かった公立保育士採用試験についての疑問と質問です。

 

 

公立保育士採用試験で近隣の自治体で日程が重なっているのはどうしてか

公立保育士採用試験の一番の特徴は「近隣自治体での日程が重なっていること」です。これは一般職にも同じことが言えるのですが、保育士(福祉職)に関しては特に偏りがあると言われています。その理由は「一般職と比べると採用人数が少ないから」です。

 

まず下記の保育士採用試験の日程表に注目してください。これは令和2年度の東京23区で実施された第一次試験日程です。

 

令和3年4月採用 東京23区 公立保育士採用試験日程

 

今年は例年以上に顕著に現われていたのが・・・23区中21区が8月23日の同一日程で試験が行われたということ。その為、受験する保育士・保育学生はいわゆる掛け持ち受験をすることが出来ません。

おそらく多くの保育士がどうしてだろうと疑問を持ったかもしれません。確かに受験側にとっては試験日をずらして複数受けた方が合格する可能性が高いと思うかもしれませんが、それは採用する側の自治体にとっても全く同じ理由があるのです。

 

 

採用する自治体側は合格者の内定辞退を避けたいと考えている

保育士側は一発勝負よりも複数のチャンスが欲しいと思うかもしれませんが、自治体側にとってはその真逆の発想。複数の自治体で保育士採用試験を受けることで同じ保育士・保育学生が複数の自治体で合格をしてしまう可能性がある。そうなると当然受験する保育士側は全ての自治体の最終結果が出てから第一希望の自治体を選ぶことになります。

そうなると自治体側にとっては年が明けてから辞退者が続出すると、慌てて追加の採用試験を実施せざるを得なくなります。保育士・保育学生側にとっては千載一遇のチャンスと思うかもしれませんが、自治体側にとって予定されていた計画以外で試験を行うことは調整が本当に大変であり、また試験実施時期がずれ込んだことにより、本来は採用基準に満たしていない場合でも合格を出さなければいけなくなってしまうのです。

 

 

複数の近隣自治体で受験可能な場合、逆に合格がしづらくなる場合がある!?

複数の公立保育士採用試験を受験した方が合格する可能性は高いと思うかもしれませんが、一概にそうとは言えません。これは一般企業でも統計上現れていますが、採用試験に内定する人材の多くは複数の企業、自治体で合格しているからです。

つまり複数の自治体で公立保育士試験を受験した場合に、同じ人間ばかりが合格してしまい、逆に筆記試験が苦手だったり本番のプレッシャーがあまり得意ではない人はその重複する人たちに押し出されて二次試験に進めない可能性も高くなってしまいます。なので必ずしも複数受けられるのがプラスというわけではありません。

 

 

採用枠が少ない自治体の方が受かりづらいって本当

必ずしもそうとは言えませんが、傾向としては間違っていません。確かに採用人数が少なければ当然受験者も少ない傾向にあり、採用人数が多ければ受験者の人数も多い傾向にあります。それとは別の観点から専門的に話をしていきます。

 

これは採用枠が20名以上で設定している東京23区の話ですが、一般的には2次試験には最終合格予定者の約2倍程度が進むことが多いです。一次の筆記試験は出題内容がわからないだけに多少の運も左右されます。その時に・・・

 

A=20人の受験者の中で上位3位までに入ること

B=100人の受験者の中で上位15位までに入ること

 

AとBでは合格人数が少ないだけにAの方が出題内容による運の要素は高くなります。

また最終合格者が15人の場合は選考側も様々な観点から柔軟に採用を決められますが「1名」となると結果としてその年の受験生の中で「NO1」を決めなければいけません。その「NO1」の基準が何なのかは、その自治体の考え方。また年によっても異なりますので“競争率“ではなく”採用人数“の方が合格を意識した場合に大きな要素になってくるのです。

 

 

合格予定数の「若干名」って何ですか?

公立保育士採用試験の若干名というのは不確定な部分がとても大きいです。一般的に若干名というのは「よい人材がいたら採用する」という表現で使われることが多いのですが、公立保育士採用試験の場合は「何人とるかまだ決まっていないけれど、とりあえず他の自治体と日程をあわせて試験は行おう」という見解もあります。この場合「その年の採用合格人数は0」だったということも珍しくありません。

東京23区や横浜市、さいたま市などは公立保育園も多い為、採用人数も必然的に多くなるので毎年一定数の採用は発生します。しかし公立保育園の数が1~3つ程度しかなく、その地域に転職先が少ないことによる公立保育士の離職率が少ない地域では、その年に退職者が出ないことも当然あります。このような地域は「極力、余剰に職員を採用しない」という方針が明確になっていることで、試験で大変優秀な保育士と認められたとしても採用見送りという事態になることも珍しくありません。

 

若干名の場合、まずはその年の離職者の動向待ちとなります。自治体は採用試験が終了した際に受験者には「合格者待機リスト入り」と「不合格」の2つに分けられます。合格者待機リストに載った受験者は「明確な合格順位を記した採用候補者名簿」に登録されていきます。受験者には「〇月〇〇日までを採用人数に応じて目安に名簿の上位から連絡」というような旨を伝えられ、後は自治体からの連絡を待つことになります。

 

もちろん採用試験が終了した段階で退職者などによる採用枠が発生した場合には、リスト入りすることなくその時点で内定通知書が送られることになります。

 

採用試験の流れや基準などは自治体によって様々

今回の公立保育士採用試験については実際に自治体で合格をした複数の保育士ならびに採用を担当している自治体の元人事担当者からの意見をもとに保育コラムを作成しました。公立保育士採用試験の選考方法や選考基準などは自治体によって様々であり、その年によって内容も大きくかわってきます。

 

まずは自治体の特徴ならびに試験要綱をもとに受験する自治体選びが重要になってきます。また複数の自治体の掛け持ち受験は禁止されていませんので、重なっていなければ複数の自治体を受験して合格の連絡を待つのも当然の選択かと思います。今回の公立保育士採用試験の保育コラムは保育士ならびに保育学生さんからの質問をもとに作成しましたので、今回のコラムならびにコラム以外でも気になることがあれば「このゆび保育」までお気軽にお問合せください。

 


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保育記事作成:このゆび保育 編集委員