他業種から保育士に転職をする
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「保育士不足」が叫ばれてしばらく経ちますが、依然として保育士不足は解消されていません。保育士の有効求人倍率はいまだ全国で3.2 倍(東京:6.44倍)と、全職種の 1.7 倍と比べると高い水準です。
このような時代背景もあり、民間企業等で勤めた後に保育士に転職する方々も増えています。 このゆび保育にも、そのような方からのご相談があり、その中でも特にご質問が多い点が下記の2つです。
- いまの生活を続けながら、どうやって保育士資格を取得するか?
- 保育士として働く場合、求められる能力・収入・家庭との両立などはどうなっているか?
今回は「どうやって保育士資格を取得するか?」について最新情報を調査しましたので、お伝えします。

いまの生活を続けながら、保育士資格を取得する方法
保育士として働くには、国家資格である保育士資格を取得する必要があります。 保育士資格の取得方法は2つあります。
- 保育士養成学校を卒業
- 保育士国家試験に合格
今回のコラムではいずれも解説致しますが、その前にあなたの最終学歴で「保育士国家試験」を受けられるか、次の図で確認して下さい。
受験資格ならびに実務経験に含まれる施設については、一般社団法人全国保育士養成協議会を確認の上でお問い合わせしてみて下さい。(このゆび保育に直接お問合せいただいても OK)
社会人から保育士になりたいと相談される方は、次の3点を気にされる事が多いです。
- 通学や勉強のための時間
- 通学や勉強のための費用
- 資格取得への道のり
この3点と、上述の2点を掛け合わせてみました。
すでに働かれている方が、保育士資格のために仕事をすべて辞めて時間をつくることは、収入面で難しいかと思います。また、仮に時間を捻出できたとしても、学費がネックになる場合があります。なので、いまの生活を維持しながら保育士資格取得を目指すことになるかと思います。
その上で「時間やお金」に関する不安もあるともいますが、様々な対策ができるので後ほどご紹介します。
1.保育士養成学校を卒業
保育士養成学校を卒業する場合、「保育士試験」は不要です。原則として必要単位数さえ取得できれば卒業と同時に保育士資格が取得できますので、一番確実な方法であるとも言えます。
また、保育士養成学校には大きく2つの種類があり、「4年制大学または短期大学(3 年制)」「専門学校」です。
通学する一番のメリットは「保育の実践に基づいた授業 や保育実習指導を受けられること」です。国家試験組では経験することが出来ない保育実習体験ならびに指導案や保育日誌の書き方なども学ぶことが出来るのは保育学生ならではの魅力の1つでしょう。
また、就職について教授や就職課からのアドバイスを貰うことができます。このメリットについては少子化で 就職することが難しい都市部以外の地域ではより大きなメリットになります。
一方で、ネックになるのは「通学時間」「学費」です。それぞれの対応策をご紹介します。
通学時間
いずれの学校も、日中に授業が行われるので、働きながらの通学は難しいかと思います。夜間大学に通うことも考えられますが、最低2年以上は仕事と通学の生活を続ける必要があり、体力的に心配です。 一般的な対応策として、「通信制大学」や「3 年制の夜間学校」への通学があります。
最近では数多くの大学で、通信講義を導入しており、いつでも・どこからでも Web 上で授業を受けられます。また、通学せずにレポート提出・試験受験もできる場合もあり、とても融通がききます。
学費
学費は低額な順に、
- 100万〜】 通信制大学
- 200万〜】 専門学校
- 250万〜】 短期大学
- 450万〜】 4年制大学
※金額は学校によって前後します
学費は「通信制大学」がもっとも低額です。また、多くの大学では、奨学金制度を豊富に揃えているので、手元に現金が無くても通学ができます。学費は、保育士ならではの公的な学費支援制度があります。
横浜市を例に学費支援制度を紹介します。なお、地域により異なるため、詳しく知りたい方はご自身で調べるか、このゆび保育までお問い合わせください。
保育士資格取得のための学費支援制度
保育士資格取得支援事業(横浜市)
- 最大30万 】 養成校への入学金・授業料の補助
- 最大1.2万】 保育士試験受験の手数料料の補助
*支給タイミング*
保育士証交付&保育士としての勤務決定後
※入学前ではありません。
詳細ページ(横浜市)
保育士修学資金貸付事業(横浜市社会福祉協議会)
- 最大60万】 卒業する年の授業料や教材費等の貸付
※卒業後、保育園で5年勤務することで返済不要
*支給タイミング*
卒業年度中に 2 回
このように、保育士不足解消のために、保育士資格をとりたい方向けに様々な学費支援制度があります。ただし、いずれの支援も、入学時には得られません。
なので、入学時に学費用意が難しい場合は、ひとまず奨学金を借りて通学し、そのあとに上記の学費支援 を得て、奨学金を返済することがよいかと考えられます。
また、母子・父子家庭であり、通学で保育士資格を目指す場合は、自立支援教育訓練給付金という制度が あります。月額10万程度の生活費支援や、最大80万の学費支援を受けられます。詳しい内容は、このゆび保育までお問い合わせ頂ければ、ご説明致します。
2.保育士国家試験に合格
最終学歴が義務教育+5年間の進学経験であれば、保育士国家試験に合格することで保育士として働くことができます。合格率は、約20%と5人に1人が合格しています。
保育士試験は、年に2回行われます。2020 年度は、前期が 4〜6 月、後期が 10〜12 月です。
※新型コロナウィルスの影響で、前期試験は中止。後期は実施予定
試験は、筆記試験と実技試験です。筆記試験9科目すべてに合格し、なおかつ実技試験2科目の合格が必要です。
合格基準は、満点の9割です。なお、科目ごとに合否が出され、一度合格すると 3 年間はその科目は受験免除されます。なので、3年かけて計画的に合格を目指すことも可能です。
保育士試験のための勉強法
試験勉強のためには、「通信講座」「独学」の方法があります。それぞれの特徴を下記に記載します。
通信講座は少し費用はかかりますが、分かりやすい講座や、サポートがあるため、人によっては費用を払う価値は十分あると思います。また、講座の受講期限もあるので、しっかり学びを続けられやすいはずです。
※中には不合格の場合は条件によっては返金などもあり)
独学も 1 つの方法です。まずは独学で、どれくらい勉強ができそうか確かめてから、通信講座を選ぶのもいいかもしれません。
また、通信講座も独学も、実技試験の対策が難しいと言われています。しかし、最近はSNSや Youtube等で保育士試験に合格するための情報配信も増えているため、上手に使っていくことがオススメです。また、保育士向けのイベントなどに参加して、いろいろ教えてもらうこともいいかもしれません。
【まとめ】パターン別資格取得までの道のり
最後に、それぞれのパターンに応じたおすすめの方法を記載します。
① お金も時間も余裕があるし、じっくり学びたい
→全日制の専門学校・短大・大学がおすすめです。
②お金はあるが、日中は時間がない
→通信制大学や夜間学校がおすすめです。
③お金も時間も難しいことがある
→通信講座や、独学がおすすめです。
※ただし最終学歴が、受験資格を満たしていること。
また、どのパターンであっても次の3点は大切なので、ぜひ心がけてみて下さい。
- 地域の学費支援を活用する
- SNS や Youtube 等も活用し学びを深める
- 身近な保育士に教わる機会をつくる
このゆび保育では、保育士資格の取得を目指す人のご相談にも承ります。それぞれの方の生活の状況に応じて、おすすめの方法をご紹介することや、保育系のイベント・最新情報をお伝えさせていただいております。
また晴れて資格取得ができた方への転職支援プログラム(無料)もありますので、お気軽にご相談下さい。
このゆび保育 保育転職プログラム

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保育記事作成:このゆび保育 編集委員
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