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保育園の入園決定方法と認可保育園の入園点数

保育園の入園決定方法と認可保育園の入園点数

今回はそれぞれの保育園における入園方法の比較です。

保育士として現場で働く上で、この入園の仕組みは絶対に必要不可欠な知識です。今回は入園の比較とあわせて認可保育園の入園についても解説していきます。

 

 

入園方式を知らないと保護者との信頼関係は築けない⁉

役職保育士や自身が保護者になることで入園の仕組みを当たり前のように理解している保育士も多いですが、保育学生や新人保育士は改めてこの仕組みを知っておく必要があります。

 

特に待機児童が多い東京や埼玉、神奈川の都市部では“保活“に苦しむ保護者も多い為、保育士以上に入園の仕組みを詳しく知っていることが多いです。その為、保育園に入園する為に苦労した保護者からみて入園の仕組みを保育士が知らないとなると、せっかく子どもや保護者に毎日一生懸命向き合っていても、そこから不信感に繋がってしまうのです。

 

認可保育園とその他の保育園で入園方法が異なる

認可保育園は公立・私立共に入園の際は必ず自治体の保育課が窓口になります。そこで所定の申込書を提出し、役所側でその書類をもとに入園点数の計算を行います。その点数が高い順に保護者が希望する保育園へ振り分けをしていきます。

 

一方、認証保育園や地域認定保育所。企業主導型保育所などは役所ではなく直接保育園に入園申し込みを行います。この際に保護者の入園点数は関係なく、保育園側が独自のルールに基づいて入園案内をしていきます。先着順や抽選の場合もあるますが、こだわりのある保育園は幼稚園のように面接をもとに入園する園児の決定をするところや、保護者と考えが合わなければ入園をお断りすることもあります。

 

保育園の入園方法の比較。認可保育園は自治体ごとに定められた基準点数による。地域認定保育書は、保育園独自の規定による。企業主導型は、従業員枠と地域枠で規定ある。完全認可外は、保育園独自の規定による。
東京都認証保育所や完全な認可外保育施設では、認可保育園や企業主導型保育所とは異なり、保護者が働いていなくても預けることが可能です。これは認証保育所や完全な認可外施設では保護者の就業要件が規定にないためです。企業主導型は就業要件が必要になります。就活中も含みます。

 

認可保育園の入園基準となる点数とは

認可園は上述のように自治体が保育に必要な状況を点数に置き換えます。希望する保育園の定員がいっぱいの場合はこの点数が高い順に入園が決定していきます。この点数の基準は全国一律ではなく、自治体によって点数は変わります。その中で最も特徴的なのが「加点要件」です。これは同一の点数だった場合には「加点要件(調整指数)の部分で更に順位を細かくつけていく」というものです。(※4の項目で解説)

 

令和2年現在、「待機児童が多い地域の0~2歳児クラス」においては基準点が満点でないと希望する認可保育園には入れないという自治体がとても多いです。これは一般的に「両親 or ひとり親が1日8時間×週5日勤務」であることが基準点数の満点になります。つまり「パート」だったり「7時間勤務とか週4日の契約社員、非常勤社員」は入園が非常に困難ということになります。

 

 

認可保育園の「加点要件(調整)」とはどんなものか

しかし待機児童数によっては満点世帯の数が保育所の定員を超えてしまうことがあります。その場合、抽選ではなく「満点世帯の中で更に順位を決めていく」ことになります。

認可保育園入園点数表&調整指数表。保育園に入れるかどうかは、この表に基づいて計算された点数によって決定する。

◆入園順位が決まるまでの流れ(渋谷区の場合)

  1. 基準点の満点が20点です。
  2. その20点の世帯でも入園希望の定員を超えてしまった。
  3. その20点の世帯の中で「調整指数」で更に順位を決める。
  4. それでも指数が同じならば更に独自の規定で順位を決めていく。

この流れで明確な順位を決めていくのです。「4」の独自規定は、下記のようなものです。

 

◆自治体による具体的な同一点数時の加点項目

  • 生計を共にしている家族の中に要介護を必要としている者がいる
  • 1人親世帯であること
  • 既に希望する保育園に兄弟が在園している
  • 既に待機児として有料の認可外保育所に入園している
  • 両親のいずれかが医師、看護師、保育士、学童指導員などで勤務をしている

 

この中で驚く方もいるかもしれませんが、特定の職業(資格所有者などの働き手が不足している職業)の加点をする自治体もあります。その中には「保育士」が含まれていることもあります。

 

 

自分の子どもを入園させたり、職場復帰を考える時の重要ポイント

保育園で働く方の多くが“いずれは自分の子どもを育てたい”という想いを持っていると思います。

ところが東京などの待機児童地域においては「退職」と「入園」のタイミング次第で、点数がガラッと変わってしまいます。渋谷区の点数表をもとにポイントをまとめたので参考にしてみてください。

 

自分の子どもを保育園に入園させる際に覚えておきたい退職と再就職のこと。育休と就業は同じ扱い。正社員でも7時間45分勤務だと減点。時短勤務の場合は、申請時に契約書を8時間に変えてもらう。正社員内定でも12点となる。

 

◆実際に保育業界でも起きている再就職問題

 

東京などの待機児童地域では実際に転職をする時に、この問題に直面する保育士は少なくありません。育児に専念をする為に退職をした保育士が来年4月から職場復帰をする保育園の内定を11月頃にもらったとします。しかし2月に認可保育園の結果が出た際に「点数不足で保育園に入園出来なかった」という結果で、内定も辞退することになり家計所得に大きな影響を及ぼしてしまい困ってしまう保育士。

 

同様に4月から新規採用を予定していた保育士が働けなくてってしまったことで慌てて保育士を確保することになる保育園。そういったことがないように、保育士にも加点要件を与えている自治体が多いのですが、基本点数が満点でなければ、流石に優先して認可保育園に入園をさせることは出来ないのです。

 

育児から職場復帰をお考えの保育士の方は、この点を十分に考慮して転職活動を進めてみて下さい。

このゆび保育では、このような保育業界の専門知識を豊富に持ち合わせたコンサルタントが、あなたの就職・転職をサポートします。

 

 転職に限らず、保育のことや働き方についてなど、お気軽にご質問くださいね。


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このゆび保育専属ライター

Yu-ki

 

【プロフィール】

現在、認可保育園にて乳児部門の副主任として活躍する現役保育士(31歳)。このゆび保育のコラム編集には、自身のスキルアップも兼ねて、時間の合間に調査から執筆まで行う。

 

新卒で幼稚園に入ったが、保育に魅力を感じ転職。保育の楽しさ、また大変さを感じつつ、今後も保育士を長く続けたいと思っている。Twitterの保育士愚痴アカウントには、共感と一定の理解もあるのが本音。

 

プライベートと仕事は全く別と考えており、仕事モード以外では、保育のことを考えず、季節に合わせたコーデを中心に気持ちを切り替えている。